先日、ビッグバン塾のフェローの会に参加させていただきました。
その時にお話させた内容を自分なりに解釈してまとめたいと思います。
価値と価値を組合せ新しい価値を創造する
コンサルタントの本質的な役割は、知識や知恵を提供することではありません。
価値と価値を組み合わせ、まだ世の中にない「新たな価値」を創造することです。
ある経営者が持っている技術と、別の業界で使われている販売手法。
地方の課題と都市部のトレンド。
人の強みと仕組み。
——これらを掛け合わせることで、単体では成し得なかった未来を切り拓くことができます。
つまり、コンサルタントは“引き出す人”であり、“つなぐ人”であり、“掛け合わせる人”なのです。
経営コンサルタントの真髄は「個別具体」の追求
よくありがちな誤解に、「経営には正解がある」「フレームワークを当てはめればうまくいく」というものがあります。しかし、中小企業においてはそれが通用しません。
経営者の背景、事業の成り立ち、抱える悩み、現場の空気感──
それらは一社ごとにすべて異なります。
したがって、経営コンサルタントがやるべきことは、「個別具体的な経営課題を、個別具体的な手法で、個別具体的に解決すること」です。
これは非常に手間がかかるし、時間もかかるし、正解がひとつではありません。
だからこそ、「覚悟」と「熱意」が求められます。
一切手を引かない。貢献する覚悟を持て
経営支援において、途中で手を引いたり、うまくいかないときに責任を転嫁するようでは、信頼される存在にはなれません。
我々が掲げるべきスタンスは、
「一切手を引かない」
「とことん寄り添う」
「お役に立ちたい、貢献したいという純粋な想いを持ち続ける」
それこそが、似非コンサルタントには決して真似できない“あり方”です。
最後に──模倣できない支援者へ
コンサルタントは、万能な正解を持っているわけではありません。
しかし、経営者と向き合い、学び続け、信頼を重ねながら、
その企業の“本質的な強み”を活かして未来をつくる伴走者であるべきです。
あなたが本気で貢献したいと思える経営者と出会えたとき、
その「あり方」が、結果として大きな成果を生み出します。